代表的な補助金のスケジュール|申請から交付までの流れ・注意点
補助金の利用を検討しているが、事前にどんなスケジュールか知りたい方も多いのではないでしょうか。
本記事では、代表的な補助金のスケジュールを紹介します。補助金の申請準備をする際の参考にしてみてください。
代表的な補助金のスケジュール
まず代表的な補助金のスケジュールを見ていきましょう。
IT導入補助金
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者などが労働生産性を向上させるために、業務効率化やDXなどを行うITツールの導入を支援する制度です。補助金の対象ITツールは、あらかじめ決められており、IT導入補助金の公式ホームページに公開(登録)されているものです。さらに、自社のみで申請することは不可であり、IT導入補助金事務局に登録された「IT導入支援事業者」の支援を受けながら申請しなければなりません。
IT導入補助金は申請できる締切分が多く設定されており、スケジュールは以下になります。
【通常枠】
交付申請期間 |
募集期間 |
2024年2月16日(金)(予定) |
1次締切分 |
申請締切日 |
2024年3月15日 (金) 17:00 |
交付決定日 |
2024年4月24日 (水) (予定) |
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事業実施期間 |
交付決定〜2024年10月31日 (木) 17:00(予定) |
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事業実績報告期限 |
2024年10月31日 (木) 17:00(予定) |
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2次締切分 |
申請締切日 |
2024年4月15日 (月) 17:00 |
交付決定日 |
2024年5月27日 (月) (予定) |
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事業実施期間 |
交付決定〜2024年11月29日 (金) 17:00(予定) |
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事業実績報告期限 |
2024年11月29日 (金) 17:00(予定) |
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3次締切分 |
申請締切日 |
2024年5月20日 (月) 17:00 |
交付決定日 |
2024年6月26日 (水) (予定) |
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事業実施期間 |
交付決定〜2024年11月29日 (金) 17:00(予定) |
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事業実績報告期限 |
2024年11月29日 (金) 17:00(予定) |
【インボイス枠(インボイス対応類型)】
交付申請期間 |
募集期間 |
2024年2月16日(金)(予定) |
1次締切分 |
申請締切日 |
2024年3月15日 (金) 17:00 |
交付決定日 |
2024年4月24日 (水) (予定) |
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事業実施期間 |
交付決定〜2024年10月31日 (木) 17:00(予定) |
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事業実績報告期限 |
2024年10月31日 (木) 17:00(予定) |
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2次締切分 |
申請締切日 |
2024年3月29日 (金) 17:00 |
交付決定日 |
2024年5月8日 (水) (予定) |
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事業実施期間 |
交付決定〜2024年10月31日 (木) 17:00(予定) |
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事業実績報告期限 |
2024年10月31日 (木) 17:00(予定) |
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3次締切分 |
申請締切日 |
2024年4月15日 (月) 17:00 |
交付決定日 |
2024年5月27日 (月) (予定) |
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事業実施期間 |
交付決定〜2024年11月29日 (金) 17:00(予定) |
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事業実績報告期限 |
2024年11月29日 (金) 17:00(予定) |
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4次締切分 |
申請締切日 |
2024年4月30日 (火) 17:00 |
交付決定日 |
2024年6月6日 (木) (予定) |
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事業実施期間 |
交付決定〜2024年11月29日 (金) 17:00(予定) |
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事業実績報告期限 |
2024年11月29日 (金) 17:00(予定) |
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5次締切分 |
申請締切日 |
2024年5月20日 (月) 17:00 |
交付決定日 |
2024年6月26日 (水) (予定) |
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事業実施期間 |
交付決定〜2024年11月29日 (金) 17:00(予定) |
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事業実績報告期限 |
2024年11月29日 (金) 17:00(予定) |
【インボイス枠(電子取引類型)】
交付申請期間 |
募集期間 |
2024年2月16日(金)(予定) |
1次締切分 |
申請締切日 |
2024年3月15日 (金) |
交付決定日 |
2024年4月24日 (水) (予定) |
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事業実施期間 |
交付決定〜2024年10月31日 (木) (予定) |
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事業実績報告期限 |
2024年10月31日 (木) (予定) |
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2次締切分 |
申請締切日 |
2024年4月15日 (月) |
交付決定日 |
2024年5月27日 (月) (予定) |
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事業実施期間 |
交付決定〜2024年11月29日 (金)(予定) |
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事業実績報告期限 |
2024年11月29日 (金)(予定) |
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3次締切分 |
申請締切日 |
2024年5月20日 (月) |
交付決定日 |
2024年6月26日 (水) (予定) |
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事業実施期間 |
交付決定〜2024年11月29日 (金) (予定) |
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事業実績報告期限 |
2024年11月29日 (金) (予定) |
【複数社連携IT導入枠】
交付申請期間 |
募集期間 |
2024年2月16日(金)(予定) |
1次締切分 |
申請締切日 |
2024年4月15日 (月) 17:00 |
交付決定日 |
2024年5月27日 (月) (予定) |
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事業実施期間 |
交付決定〜2024年11月29日 (金) 17:00(予定) |
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事業実績報告期限 |
2024年11月29日 (金) 17:00(予定) |
【セキュリティ対策推進枠】
交付申請期間 |
募集期間 |
2024年2月16日(金)(予定) |
1次締切分 |
申請締切日 |
2024年3月15日 (金) 17:00 |
交付決定日 |
2024年4月24日 (水) (予定) |
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事業実施期間 |
交付決定〜2024年10月31日 (木) 17:00(予定) |
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事業実績報告期限 |
2024年10月31日 (木) 17:00(予定) |
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2次締切分 |
申請締切日 |
2024年4月15日 (月) 17:00 |
交付決定日 |
2024年5月27日 (月) (予定) |
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事業実施期間 |
交付決定〜2024年11月29日 (金) 17:00(予定) |
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事業実績報告期限 |
2024年11月29日 (金) 17:00(予定) |
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3次締切分 |
申請締切日 |
2024年5月20日 (月) 17:00 |
交付決定日 |
2024年6月26日 (水) (予定) |
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事業実施期間 |
交付決定〜2024年11月29日 (金) 17:00(予定) |
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事業実績報告期限 |
2024年11月29日 (金) 17:00(予定) |
ものづくり補助金
ものづくり補助金は、生産性を向上させるために、革新的な製品・サービスの開発や生産プロセスの改善を行う事業者を支援する制度です。ものづくり補助金では、主に設備投資にかかる経費が補助されます。
ものづくり補助金のスケジュールは以下のとおりです。
公募開始 |
2023年12月27日(水)17:00~ |
電子申請受付 |
2024年2月13日(火)17:00~ |
申請締切 |
2024年3月 1日(金)17:00まで |
事業実施期間 |
2024年12月10日 |
事業再構築補助金
事業再構築補助金は新分野展開、事業転換、業種転換など思い切った事業再構築に挑戦する中小企業等を支援している制度です。ポストコロナ時代の経済社会の変化に対応することを目的にしています。
事業再構築補助金のスケジュールは以下のとおりです。
公募開始時期 |
2024年1〜2月前後 |
応募締切時期 |
2024年3〜4月前後 |
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、持続的な経営に向けて販路開拓や業務効率化などを行う小規模事業者を支援している制度です。他の補助金とは異なり、地域の商工会・商工会議所に相談しながら申請を進める必要があります。
特に提出書類の1つである事業支援計画書は、申請締切の約1週間前までに商工会や商工会議所に発行を依頼しなければなりません。
小規模事業者持続化補助金のスケジュールは以下のとおりです。
公募要領公開 |
2024年1月16日(火) |
申請受付開始 |
未定 |
申請締切 |
2024年3月14日(木) |
事業支援計画書(様式4)発行の受付締切 |
原則2024年3月7日(木) |
補助金の申請から交付までの流れ
補助金の申請から交付までの流れは以下のとおりです。
- 公募開始
- 申請
- 審査
- 採択
- 事業の実施
- 実績報告
- 交付額の決定
- 補助金交付
- 事業進捗の報告
補助金は申請要件を満たしているかつ審査に通過した事業者のみが受給できます。そのため、申請後に補助金事務局による審査が行われます。
また、補助金が交付された後にも事業進捗の報告が求められます。そのため、忘れずに報告をする必要があります。
補助金を申請する際の注意点
続いて補助金を申請する際の注意点を見ていきましょう。
補助事業は採択決定後に開始する
補助金は対象期間内に実施した事業が対象です。そのため、補助金の採択が決定した後に事業を開始する必要があります。
ただし、補助金は審査が必要なため、公募締切から交付決定までに時間がかかります。補助金によって期間は異なりますが、長いと2ヶ月程度かかるケースも十分あるでしょう。万が一、採択前に事業を実施してしまうと、補助されないので注意しましょう。
補助金は後払いになる
補助金は、基本的に事業完了後に支給されます。そのため、事前に事業を行う際の資金繰りをする必要があります。もし自社のみで資金繰りをするのが不安なら、専門家に相談しましょう。
専門家への相談が必要なケースがある
補助金によっては専門家と一緒に申請を進めるケースもあります。例えば、小規模事業者持続化補助金は、商工会・商工会議所への相談が必要です。公募要領を確認した上で、専門家に相談してみてください。
【まとめ】代表的な補助金のスケジュールを紹介しました
ここまで代表的な補助金のスケジュールを紹介しました。
補助金によって開催される回数やスケジュールが異なります。自社の申請したい補助金を明確にした上で、スケジュールを確認しましょう。ぜひ本記事を参考に、補助金の申請を進めてみてください。